Write to think

- ある題材について書くことは,それについて知る最良の手段である - (Gerald M. Weinberg)

会社における自分の使命とは

僕はいまの会社で、何を期待されて企画室という場に配置されたのか。
 
企画室という部署は、全社を見渡し、各事業部と連携しながら経営計画の立案と進捗管理を担う。また会社の対外的な窓口として、PR/IRといったコーポレートコミュニケーションも担当する。さらに全社的な社内イベントや新規取り組みがある場合の企画・運営部隊ともなる。観点はつねに「全社」である。
 
僕は新卒でこの部署に配属となった。正直なところ、かなりタフである。実務知識、スキル、社内事情、各事業内容、社内ネットワークなど、求められることが多い。新人を入れるよりも、スキル、社内事情、事業内容、社内ネットワークに一日の長がある人を異動させた方が効率的だと考えられなくもない。
それでも僕はここに新人で入ることになった。ということは、その部署において多少教育のためのコストがかかったとしても、ある程度の期間以降はかけたコストに見合うだけのパフォーマンスが期待されているということだろう。真実がどうかは知らないが、少なくとも自分ではそのつもりで会社に貢献できるように、パフォーマンスを高めていかなければならない。
 
それではそのパフォーマンスとは何か。あえてその部署における教育コストの高い新人を入れるからには、その人間ならではのパフォーマンスを期待するだろう。僕に期待されることは何だろうか。
僕なりの考えでは、慣例を打破していくことだ。新しい領域に踏み出すことだ。会社を良くするための「何か」を考え、作り出していくことだ。つねにオープンクエスチョンに向き合い、仮説を立て、実行し、評価・検証していくことだ。トップマネジメントが未来を描き、戦略を作ることを助けることだ。
 
したがって、トップマネジメントの世界を想像し、その立場で仕事をするためには何が必要かを考え、企画していくことが求められる。それが僕の役割だ。この世界の中で、この会社をどのような存在にしたいのか。どのように世界に貢献していくのか。そのために会社はどう変わっていかなければならないのか。それをどのように実行できるか。
 
決まった仕事をよりうまくできるようになることを目的としていてはいけない。それは当然として、より効率化してその他の時間を作り出し、いままでになかった、しかし不可欠な仕事を発見し、取り組んでいくことが必要である。
それが僕の使命だ、と思う。