Write to think

- ある題材について書くことは,それについて知る最良の手段である - (Gerald M. Weinberg)

新しいものを創り出す1%の人でありたい  〜IVSウィンターワークショップで学んだこと〜

昨日はInfinity Ventures Summitウィンターワークショップに参加し、素晴らしい方々のお話をたくさん聞くことができた(実際に参加したのはセッション2と5、あとは交流会)。そして多くを学んだように思う。しかし話を聞くというのは受け身な行為なので、おそらく実際は学んだ気になっているだけでまだ自分のもの(知識、教訓、行動)にはしていない。そこで、自分が学んだことを自分なりに再構築し、ここに明文化してみたい。そうすることによって、自分にとって今後に活きる学びにしたいと思う。

 

 

 

まず、ライフネット生命の岩瀬副社長のお言葉より。

世の中には2通りの人間しかいない。それは、

- 新しいものを創り出す人(1%)、と

- 既存の枠組みの中で仕事を回す人(99%)。

である。(ただし、どちらが良いというものではない。社会にはどちらも必要。)

 

そして他の方々のお話も踏まえると、前者のようになるには

①本当にやりたいことを見つける。見つかるまで積極的に探し続ける

②行動する

③明確なゴールを設定してやり抜く

の3つが大事なことのように感じた。

(この3つでMECEという意味ではない)

 

次にこの3項目をやることで何が変わるのかを自分なりに考えてみる。

 

 

①本当にやりたいことを見つける。見つかるまで積極的に探し続ける

 

世の中に新しいものを創り出すというのは多くの困難が伴う。世の中に新しい価値として認められるまでは、なかなか孤独な闘いでもあるだろう。そんな中でも仲間を集め、困難を克服し、一仕事やりきるためには強烈なPassionが必要となる。だからこそ、それだけPassionを持てることを見つけることが大事である。

 

 

②行動する

 

世の中に新しいものを創り出すためには、行動を起こさなければならない。それも、新しいものを創るというからには、当然、普通とは違った行動が必要となる。想っているだけでは変わらない。上の「やりたいことを積極的に探し続ける」というのも一つの行動である。

 

この「行動する」は、「いつもとは違う行動に変えてみる」という意味が含まれている。自分を成長させるには、いつもの環境にいるだけではダメだ。自分を高めてくれる人たちの中に飛び込む、普段行かない場所に行く、異なる価値観に触れる機会をつくる。このように今までの自分の感覚を抜け出て積極的に自分の行動を変えていくことで、自分を成長させ続けるシステムの中に自分を投げ込むことができると思う。この過程を自分自身の「創造的破壊」と表現できるのかもしれない。

 

 

③明確なゴールを設定してやり抜く

 

繰り返しになるが、世の中に新しいものを創り出すには多くの困難に打ち克つ必要がある。それができるためには、それ相応のレベルにまで自分を成長させることと、やりきるまでやり抜く力が必要である。

 

まず自分を成長させるために何らかの行動をしようと決めたとしても明確なゴールを決めずにいると、自分の求めるレベルに到達できているか、あるいはそのレベルに必要な量をこなせているかが分からない。したがって「ここまでやる」と定量的に評価できるゴールを明確に設定することは重要だ。さらに、明確なゴールがあると自分がそれだけ努力したか否か、成長したか否かに直面することになる。そうして常に自分の実力に向き合い、着実に高めること、達成するまでやりきる力を高めるべきだ。

 

そしてもう一つ大事なことは、この目標を自分で設定するということだ。新しいことに取り組むとき、誰も必要な行動を教えてくれない。自分で見出し、それをたよりに進むしかない。したがって自分との約束を守るという意味でも常日頃の目標設定・達成がいいトレーニングになる。

 

 

 

以上をもう一度まとめてみると、

 

①本当にやりたいことを見つける。見つかるまで積極的に探し続ける

  ➡強烈なPassion

②行動する

  ➡自分を成長させ続けるシステム(自分自身の創造的破壊)

③明確なゴールを設定してやり抜く

  ➡着実に実力をつける仕組みと執念

 

という構図になり、これらはいずれも「新しいものを創り出す人」に至る道標であるように思う。

 

 

 

これは一般論ではなくあくまで僕個人の学んだことだ。今はまだ自分の知識や考えのレベルに過ぎず、常に何かしらのもどかしさを感じている。しかし焦ったところで成長するものではないし、まずできることは上で挙げた3項目を自分なりに実践して一歩ずつ前に進むことだ。そして昨日壇上にいた方々も、十数年前はまだ人知れず努力を積み重ねていたはずだ。

 

だから僕にもやれるはずだ。